▼ レビュー
HTML+CSSを使用したWebページデザインのテクニックを、サンプル制作を通して解説します。CSSで自分の思い通りのサイトにデザインするとともに、「Web標準」としてクローズアップされつつある「検索エンジンへの最適化」「ユーザビリティの向上」「より高いアクセシビリティの実装」などを実現する手法を丁寧に解説。デザインとWeb標準準拠の両立を目指すWebデザイナーや制作者は必読の1冊です。 「標準」準拠したWebデザインの考え方と実際の手法とは? 実習を通してCSSデザインテクニックを解説する。スキルアップが実感できる、HTML+CSSデザイン・ワークブック。 ▼ カスタマーレビュー
▼ CSS中級者用 おすすめ度 : ★★★★☆ この本はCSSの基本はわかるけど実際のサイト作りにどう活用していいかわからないというような中級者〜向けの本です。ユーザービリティ、SEO対策を施したWEBページの作り方がよくわかります。ただ基本的なことがらの内容も少なからず書いてあります。こういう関連の本は値段が高いのがキズですね。まあマニアックな分野なのでしかたないですが・・・ ▼ 文書構造の大切さが理解出来る本 おすすめ度 : ★★★★☆ 本書では文書構造に重点を置き、既存の(正しくない)HTML文書をどのように検索エンジン最適化およびアクセシビリティ向上させるのか、段階形式で具体的に書かれている。アクセシビリティについて理解しているが、HTMLとCSSでどのように配慮すべきか分からない制作者にとっては目からウロコの本だろう。 HTMLの正しい文書構造を理解した上でのCSSの解説が適切にされている点がありがたい。IE以外のグラフィカルブラウザとテキストブラウザでの表示確認のススメは大変好感が持てた。また、Netscape 4.*でのCSSの対処についても考慮されている。ただし、本書でのHTMLバージョンはHTML 4.01Strictであり、XHTML 1.1から学んだ人間にとって、少々分かりづらい箇所がいくつかあった。 (例:a要素の属性をnameにする・内部スタイルシート内のコメントアウト等はXHTML1.1では不適切になるが、それらに関して本書は全く補足していない)この点だけが大変残念だったが、本書はHTMLとCSSの数少ない良書だろう。 ▼ 基本からやり直したい人へ おすすめ度 : ★★★★☆ 今、2004年6月20日にJIS X 8341-3として制定された、ウェブコンテンツJIS(高齢者・障害者等配慮設計指針 − 情報通信における機器・ソフトウェア・サービス − 第3部:ウェブコンテンツ)により、アクセシビリティなWebページの作成が望まれています。 また、W3Cのトップページでも、テーブルによるデザインから、CSSを使って、ブロックレベル要素(div)やインライン要素(span)を活用し、Webデザインを行っている状況です。 本書は、タイトルのまま、「スタンダード(平凡で面白味がないが理解しやすい)」デザインのWebページ作成を、W3C標準規格に沿ってHTMLとCSSを記述し、WAI(ウェブコンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン)や、SEO(検索エンジン最適化)も考慮し、Webページを作成していくプロセスを、理解しやすく記述しています。 残念な点は、XHTMLでなく、「HTML 4.01〜〜 Strict」で記述されている点と、P.186の「Windows版のInternet Explorerを使用しているユーザーがほとんどである。・・・」と記述し、他のブラウザでレイアウトが崩れることを容認するかの記述が、日頃、Internet ExplorerのCSSに関するバグに腹立ちしている制作者の神経を逆撫でしている点です。(笑) そういった些細な点はありますが、JISが制定された直後に発行された本書は、全てのWebデザイナー必読の書と呼べる内容を、ユーザビリティな誌面デザインで書かれた数少ない良書と思います。 ▼ Web 標準とデザインの両立 おすすめ度 : ★★★★★ Web サイト作成の中級解説書です。「検索エンジンへの最適化」「ユーザビリティの向上」「より高いアクセシビリティの実装」を「Web標準準拠」により解決しつつビジュアルデザインとの両立をはかる、意欲的な内容です。抽象的な課題に具体的な指針と実現手法で答えた傑作であり、きちんと学びたい方にお勧めします。 従来、エビスコムの著書は CSS の解説に定評がありましたが、サンプルの HTML に安易に div 要素と span 要素が用いられる傾向がありました。それは本筋の解説に集中するため、枝葉の問題を敢えて避けるための選択でしたが、玉に瑕という印象は拭えませんでした。しかし本書はその欠点を克服し、HTML についても信頼できる解説となっています。 Web 標準の理解には様々な抽象的概念の理解が必要ですから、本書の解説は文章を軸とし、堅実さを貫いています。紙面はフルカラーで美しく、実践的な Tips が多数収録されるなど、気軽に楽しめる工夫も多く織り込まれていますが、初心者が手を出す本ではありません。HTML や CSS を知ってはいるが、正しく使いこなす能力が不十分、という方のための解説書です。 初心者には「HTMLとスタイルシートによる最新Webサイト作成術」を勧めます。
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